三田市の木材加工&ホームメーカー、株式会社サナダ様の8人の社員様の似顔絵キャラクターを制作させていただきました。
その名もサナダ8人衆!!!
8名様おひとりずつにヒアリングをして、まったく異なる8つの絵のタッチで似顔絵を描かせていただきました。
似顔絵は社員様のInstagramのアイコンや、会社webサイト、ポスター、カード、横断幕等、数々のPRにご利用いただいています。
サナダ8人衆、見参!!
タップすると大きい絵が見れます↓
社員様ひとりひとりが広報になるPR
そもそも似顔絵の依頼をいただいたのは、Instagram運用の一環として、SNS運用コンサルタントを行っている株式会社キャリアンヌ様からでした。
株式会社サナダ様は、今年代表取締役が代替わりされたのを機に、経営の軸を建築資材加工業からホームメーカーへの転換を図りました。
そこで課題となったのが、「木材加工技術に強い三田市のホームメーカーとして、認知度を上げること」でした。
この課題に対して選ばれた戦略が、Instagramを活用したPRでした。
社長や役員をはじめ、社員さんたちがそれぞれ個人アカウントを使い、趣味や遊び、仕事などの日常を発信しながら、株式会社サナダ様のメインアカウントの投稿をストーリーズや動画で紹介するというユニークな方法です。
しかし、社員さんの中にはInstagramや他のSNSでほとんど投稿をしたことがない方もおり、まずは基本的な運用方法から学ぶ必要がありました。
また、顔出しに抵抗がある方もいたため、そこで「全員を似顔絵キャラクター化しよう」という提案をいただき、私が依頼を受けました。
ご覧いただけるように、似顔絵はあえて全員同じタッチではなく、バラバラの絵柄になっています。
理由は二つあります。
ひとつ目は、社員さん一人ひとりの個性に合った絵柄を反映させたいという点です。
ふたつ目は、社員さん自身が自由に好きな絵柄を選び、その過程でワクワク感を感じてもらい、Instagramへのモチベーションを高めてもらうことが狙いでした。
この取り組みには、SNS投稿を業務としてではなく、できるだけ趣味のように楽しんで行ってほしいという意図がありました。
SNSってハードルの高い内容だと続けられなくて挫折しがちです。
苦労して考えたり、時間がかかるようなことではなく、無理せず楽しんでできることのほうが続けられます。
実際、社員さんの投稿内容は、ペットや旅行、料理、日常のちょっとした風景など、非常に自由でのびのびとしたものが多いです。
趣味投稿が苦手な方は、普段の仕事である木材加工や施工、小物やインテリア制作の動画をアップしています。
特に、設計図通りに電動ノコギリで木材パーツを切り出すリール動画は職人技が光り、多くの「いいね」を集めています。
こうした日常の投稿の合間に、企業メインアカウントの情報やイベントを紹介し、個人アカウントのフォロワーを通じて会社の認知度を広げていく戦略です。
実際、三田市周辺で「サナダ8人衆」の知名度がじわじわと上がってきているようです。
今の時代、物の価値はコスパやクオリティだけではなく、その物を作っている人がどんな人で、何を目指し、どのように人生を楽しんでいるのか、といった点も重視されています。
かつては社員が会社の一部として個性を消すことが推奨された時代もありましたが、これからは個人の人間力や発信力が重要な鍵となってくると感じています。
ドキドキワクワクの似顔絵制作
前置きが長くなりましたが、ここからは似顔絵制作の過程について少しお話します。
まず、打ち合わせでは会社の会議室とビデオ会議を繋いで、8人の社員さんに個別でヒアリングを行いました。
ヒアリングの内容は主に以下の項目です。
- 年齢
- 身長
- 趣味
- その趣味を好きな理由
- 会社での主な業務
- 希望する似顔絵の雰囲気、どんな印象を与えたいか
- Instagramに投稿したいジャンル
1人あたり10~15分程度のヒアリングでしたが、なるべくリラックスした雰囲気で自由にお話していただけるよう、雑談を交えながら進めました。
私は根っから関西人なので、人を笑わせたり、喋ってもらえるように話題をふったりするのは得意なんです。
ちなみに、似顔絵制作のための参考として、事前に顔や全身の写真を送っていただいています。
写真があれば顔の特徴は掴めますが、その人の雰囲気や癖までは分かりません。
そこで、写真ではわからない部分をヒアリングで補う形です。
似顔絵で大切なのは、顔の細かい特徴以上に、その人の印象や雰囲気だと感じています。
今回の似顔絵は、SNSでのセルフプロデュースに使うものでもあるため、ヒアリングを通じて
「自分らしさが伝わる絵柄やタッチは何か?」や「見る人にどんな印象を与えたいか?」
についても掘り下げ、ご提案しました。
また、会社のために始めるInstagramとはいえ、それは自分のアカウントでもあります。
だからこそ、似顔絵を気に入ってもらい、気持ちよく投稿を続けられることが大切です。
よくお客さんにもお伝えしていますが、自分の似顔絵アイコンやアバターを一番目にするのは自分自身です。
だからこそ、どんなアニメや漫画が好きで、どんな価値観を持っているか、といった個人的な好みもお伺いしました。
(これが一番大きな要素かもしれません…)
●サナダ8人衆ケロヨンさんの場合
ヒアリングでは…
- ゆるい雰囲気で
- 顔を出したくないので着ぐるみを着せてほしい
- 愛用のニットキャップを被らせてほしい
- Instagramではペットの黒猫を投稿したい
こちらからのご提案は⇨
- 2頭身でゆるキャラっぽく
- お面で顔を隠し、個性的に
- 口元だけは見えるようにして表情を見せる
- ニットキャップを猫耳にする
●サナダ8人衆Mondoさんの場合
ヒアリングでは…
- かっこいい(強い)雰囲気で
- 空手をやっていた
- 一見コワモテだけどやさしい
- 家族と仲間が大事
- 会社では親方・棟梁的ポジション
こちらからのご提案は⇨
- 7頭身の筋肉マッチョ体型
- 線の強弱をつけた某格闘アニメ系に近いタッチ
●サナダ8人衆トッキーさんの場合
ヒアリングでは…
- ニッカボッカを履かせてほしい
- 子どもが二人いてサッカーをやっている
- 自分もサッカーをやっていた
- 性格は大人しくてクール
- 社内では皆をフォローするタイプ
こちらからのご提案は⇨
- 少年漫画アニメ系
- 細身で八頭身
- きれいめなタッチ
似顔絵のさまざまな活用例
8人衆はスマホの中のInstagramだけでなく、リアルにも飛び出して広報マンの役割を果たしています。
例えば建設現場の巨大な懸垂幕。
端材市のイベント会場の横断幕でも
会社のホームページの社員紹介でも(株式会社サナダ様のHPより↓)
その他、カードやポスターなどの紙媒体にもご活用いただいています。
次の展開として、推し活からヒントを得たアイデアですが、たとえば「SUZURI」などの少数ロットでグッズを作れるサービスを利用して、オリジナルグッズを制作するのも面白いかもしれません。
最近では、有名人やアーティストに限らず、オリジナルグッズを作ることがちょっとしたブームになっています。
展示会やイベントでノベルティとして配布したり、SNSでグッズの写真を投稿してPRに活用するのも良いと思います。
私のお気に入りグッズは、実用性で言うとメガネ拭きですね。
SNS映えなら、推し活で人気のアクリルスタンドやキーホルダー、缶バッジもおすすめです。
さいごに
今回の案件は私にとって、とても意義深いお仕事でした。
6年以上アニメ風似顔絵を制作してきましたが、企業のブランディングの深いところに関わることができて、社員様ひとりひとりの個性を伝えるお手伝いができました。
似顔絵の可能性を信じて活動してきて間違っていなかったです。
起用してくださった、株式会社サナダ様、株式会社キャリアンヌ様には心から感謝いたします。
社員さんの似顔絵キャラクターは、その会社の人を全面に出したいブランディングやPRに効果があります。
ただし普通のキャラクター運用とは違って、株式会社サナダ様の事例のように、中の人の発信力やPR力があってこそです。
それでも実写でやるよりも、キャラクターのほうが親しみやすく、何か面白いことをやってる期待感を与えることが出来ます。
会社で新しいことを始めたい!
自分たちのことを知ってもらいたい!
もっと親しみを持ってもらいたい!
そんな悩みをもっている経営者様や広報担当者さまは、ぜひご相談ください。
プロデュース 株式会社キャリアンヌ様webサイト
クライアント 株式会社サナダ様webサイト